2019/11/27(水)学ぶということ in Japan

日本では学校教育が広く浸透している。

学校の中で生徒は次のようなフローになっている。
  1. 授業 ・・・ 教わる (インプット)
  2. テスト ・・・ 教わったことの確認 (アウトプット)
  3. 評価 ・・・ 習得状況に応じた評価 (インプットとアウトプットのズレを確認)
ここで、授業と評価を行うのは教師であり、生徒が自由にに出来るのはテストの解答だけである。

生徒の多くは授業で学ぶ内容の本質的な部分を考えることがない。
それは、入試などを目的として勉強をしており、正答かどうかが重要なので考えている余裕がないかもしれない。
この為、テストの解答は先生から○がもらえるように答えるようになる。
正答か誤答かは生徒自身が判斷することはないため、学校で身につくことは「うまく覚えてうまく答えること」だけになる。

学ぶ内容を生徒が選べないから、自分で考えて行動するべきことを決める能力は育ちにくい。
答えた内容の正答性を自分自身で問わないから、自分のとった行動がこれで良かったのかを問い直さない。

行動決定能力が身につけづらいのはしょうがないと思うが、自分の解答を問い直す能力は学校で身に着けさせるべき能力だと思う。
自分の解答を問い直すためには、自分自身の中に一定の正しさというモノサシが必要なので、この正しいことは何かを追い求める姿勢こそが学ぶということである。

日本では理論的に正しいより周りに合わせたりすることが多い為、正しさを自分の中に持つ必要性が少ないこともこのような状況になっているのではないだろうか。

2019/11/13(水)指数の拡張

指数の拡張について

指数

指数とは n^m と書かれるときの m のことを指す。この時の n の事を底という。

n^m\overbrace{n \times n \times \cdots \times n}^{m個} を意味している。
つまり n^m = \overbrace{n \times n \times \cdots \times n}^{m個} である。

写像で書くと次のようになる。
\begin{eqnarray*} f : & \mathbb{N}\times\mathbb{N} & \to & \mathbb{N} \\ & (n,m) & \to & \overbrace{n \times n \times \cdots \times n}^{m個} \end{eqnarray*}

この時の \mathbb{N}\times\mathbb{N}\mathbb{C}\times\mathbb{N} に拡張すると次のようになる。
\begin{eqnarray*} \mathbb{C}\times\mathbb{N} & \to & \mathbb{C} \\ (z,m) & \to & \overbrace{z \times z \times \cdots \times z}^{m個} \end{eqnarray*}
z \times z \times \cdots \times z\mathbb{C} 内の演算で定義できる。

指数を自然数から整数に

\begin{eqnarray*} f(n,m) = & n \times n \times \cdots \times n \\ = & n \times \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m-1個} \\ = & n \times f(n,m-1) \end{eqnarray*}
これを繰り返し用いると \displaystyle f(n,m) = \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m-1個} \times f(n,1) と変形できる。

この変形を更に行い、写像 f の定義域を拡張していくと次のような変形が出来る。
\begin{eqnarray*} f(n,m) = & n \times f(n,m-1) \\ = & n \times n \times f(n,m-2) \\ & \cdots \\ = & \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m-1個} \times f(n,1) \\ = & \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m個} \times f(n,0) \end{eqnarray*}

写像 f の定義から f(n,m)=\overbrace{n \times n \times \cdots \times n}^{m個} である為、上の式から次の式が出来る。
\overbrace{n \times n \times \cdots \times n}^{m個} = \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m個} \times f(n,0)
この式の両辺に \overbrace{n \times n \times \cdots \times n}^{m個} がある為、これが 0 で無いなら割って 1=f(n,0) が得られる。
\overbrace{n \times n \times \cdots \times n}^{m個} \ne 0 \quad \Leftrightarrow \quad n \ne 0
である為、n \ne 0 の時 f(n,0)=1 である。


この理屈を指数がマイナスの時まで繰り返し行う。
\begin{eqnarray*} f(n,m) = & \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m個} \times f(n,0) \\ = & \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m+1個} \times f(n,-1) \\ = & \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m+2個} \times f(n,-2) \\ & \cdots \\ = & \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m+l個} \times f(n,-l) \end{eqnarray*}

写像の定義から f(n,m)=\overbrace{n \times n \times \cdots \times n}^{m個} なので次の式が出来る。
\overbrace{n \times n \times \cdots \times n}^{m個} = \overbrace{n \times \cdots \times n}^{m+l個} \times f(n,-l)
さっきと同じ様に割り算を行うと n \ne 0 の時 \displaystyle f(n,-l)=\frac{1}{n^l}になる。

まとめると次のようになる。
n \ne 0 の時 n^0=1\displaystyle n^{-m}=\frac{1}{n^m}




2019/09/23(月)法人税の確定申告

法人税の確定申告を行った。

簿記を勉強していく上で何故か疑問に思ったことが、税務上の都合だったことがよくわかった。

簿記の勘定科目は個々の帳簿で統一されていればいいが、実際の処理はどの企業でも同じような勘定科目で処理をする。
これは法人税の課税対象である所得が法的に決まっていて、これを算出するのに都合が良いように勘定科目を分類するからである。


色々勉強していて気になったことがあった。

国としては税金を多く取りたいのだろうが、ちょっとしたことで課税される。

例えば通勤手当がある。
国税庁のサイトには通勤手当の上限が書かれている。

通勤手当の非課税限度額の引上げについて
https://www.nta.go.jp/users/gensen/tsukin/index2.htm


この通勤手当の上限があるため、従業員は会社の近くに住まなくてはならない。
国は待機児童問題に対処をしているが、通勤手当の上限をもっと緩めればこの問題も少し解消するのではないかと思う。

多くの企業は通勤手当を交通費の実費のみ負担していると思う。
しかし、企業が負担しなくてはならないのは、交通費の実費の他に通勤時間に対する対価も払う必要があるのではないか。
例えば、通勤時間1時間かけて電車で1000円の駅から勤務した場合、電車代1000円の他に拘束時間1時間分の賃金を負担する必要があるのではないか。

日本の企業は従業員の時間を拘束していることに対し、対価が少ないことを当たり前にしすぎていないか。
企業が人を大事にしない風潮が過労死などを生んでいるのではないかを思う。
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