教員の仕事について

2019/07/22 その他
学校における教員の仕事についてまとめておく。
高校を想定しているが、中学でも同じ様な部分がある。
大雑把な内容であり、各学校によっては状況が変わる。


学校ではたらく人は2種類に分かれる。
教育に関わる人と関わらない人である。
教育に関わる人が「教員」であり、関わらない人が「事務員」と呼ばれる。
公立学校では事務員は運営自治体の職員である。異動があれば市役所などに異動となる。
教員は都道府県の職員であり、異動があれば他の学校に異動となる。
なお、政令指定都市が運営していると教員の異動も政令指定都市内の学校になる。


教員の仕事はいくつかある。
授業を行う教科指導、学校運営に関わる校務分掌、部活動 などである。
クラス担任は校務分掌に入れる学校と入れない学校がある。
教科指導と校務分掌はすべての教員が割り振られる。


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○ 教科指導
教員は教員免許が必要。
教員免許には教科名が指定されているため、該当教科しか授業を持たない。
教科とは国語、地歴、公民、数学、理科、英語などであり、古典や日本史などは科目という。


教員の授業時間は1週間で18時間という基準がある。(理由は不明)
この授業の持ち時間はいろんな問題を生んでいる。

例えば高校の美術の授業
1クラスで週2時間の授業であり、3年間でその2時間だけしかない場合、1学年9クラスあると18時間の授業になる。
つまり、1学年9クラス、全校で27クラスの規模の高校には美術の教員がいるが、これを下回るクラス数の学校には美術の教員は配置できない。



○ 校務分掌
学校には教科指導ではない業務を分担するために企業のように組織が別れている。
この組織は学校単位で構成が異なるが主要なものには次のようなものがある。
  • 教務部 - 総務部みたいなところ。主に学校運営に関わる業務を行う。時間割作成や入学式卒業式の運営など。
  • 指導部 又は 生徒部 - 生徒の生活に関わる業務を行う。夏休みの過ごし方とか交通安全教室など。多くの人のイメージは怒る仕事。
  • 進路部 - 生徒の進路に関わる業務を行う。受験や就職にかかわる行事の企画運営など。
上記3つは名称は違えどほぼすべての学校にある。
この他、図書や生徒会等に関する分掌もある。
クラス担任はこの中に含める場合と含めない場合がある。
この分掌に人数の規定などもなく学校側が自由に人員を割り振れる。



○ クラス担任
校務分掌の中にクラス担任がなければ別途クラス担任を配置する。
この場合、校務分掌をしながらの担任となるため副担任を配置することが多い。



○ 部活動
教科指導や校務分掌と兼任で部活動を持つ。
業務負担を考え、一つの部活動に何人かの教員を配置する。
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だいたいこのぐらいの種類の業務がある。
多くの教員は業務の兼任をしている。( 国語の授業、教務部、担任、野球部 など)


企業などの組織だとは上司からの指示により業務を行うため、自分の業務を上司が把握している。
しかし、学校では兼任をしているため自分の業務を把握しているひとはいない。
この為、仕事をすっぽかす場合がある。


各教員は週18時間の授業を行い、それ以外の時間を「授業準備やテスト採点など」の教科指導、「時間割作成や遅刻の管理など」の校務分掌、「練習や大会申込みなど」の部活動に使い遅くまで作業することもある。


この他色々と細かい部分は端折った。
もし希望があればコメントでもいただければ書こうと思います。
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